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◆ 葬儀屋の副社長の日常
「葬儀代について最近思うこと ― 追加料金という名の“別料金”」
副社長の梶崎です。
ここ最近、正直に言って腹が立つ案件が増えています。
一番多いのが “追加料金という名の別料金” です。
本来「別料金」とは、プランに含まれていない費用 のことです。
搬送料金、霊柩車代、棺・着物、湯灌などのオプション。
これは最初にきちんと説明があるべきものです。
しかし実際には、
説明が曖昧なまま話が進み、見積もりが後から膨らんでいく
——そんな相談が増えています。
葬儀は急で、家族の心も整っていません。
その状況につけ込むような料金の出し方が横行している現実に、
私は強い危機感を覚えています。
■ 高松市内で“見積もり段階での切り替え”が急増している
最近の相談で特に目立つのが、
見積もりを聞いた時点で「ここではできない」と判断し、
別の葬儀社へ切り替えるケースが明らかに増えている という点です。
つまり、葬儀が始まる前、
最初の説明・最初の見積もりだけで不信感を抱いてしまう状況
が起きています。
そして驚くほど多くの相談が、
ほぼ同じ方向を示している のです。
もちろん名指しはしませんが、
「高額請求になりやすい」という話が業界で知られている会社があり、
相談がそこに集中していることは確かです。
さらに、
「前回の葬儀で思いもよらない金額を請求されたので、今回は花水木に事前相談に来た」
という方も増えています。
中には、
参列者4名ほどの小規模葬で、非常に高額な請求を受けた
という相談もありました。
広告では手頃な印象でも、
実際の総額とのギャップに驚かれる方が少なくありません。
■ 深夜2時の相談電話
ある日のことです。
深夜2時にご家族から相談の電話がありました。
声は震え、混乱し、
状況を説明するだけでも精一杯の様子でした。
「説明された金額と違うんです…」
「日程も勝手に決められてしまって…」
「どうしたらいいのか分からなくて…」
これは怒りではありません。
“追い詰められた人が助けを求める時の声” でした。
■ 実は私は、このご家族を一度お断りしていた
ある医療機関の担当者から私に直接、
「費用に不安を抱えているご家族なので、一度相談に乗ってもらえませんか」
と連絡をいただきました。
お電話し、家族の方からお話を伺うと、
故人の配偶者はすでに他界されており、その葬儀をお願いした葬儀社に
納骨と位牌堂を依頼していたとのことでした。
「夫婦一緒に供養してあげたい」
そのお気持ちは自然で、ご家族にとって大切な意向です。
そこで私は、
「お気持ちを優先するなら、今回も同じ葬儀社でまとめられた方がいいですよ」
とお伝えし、身を引きました。
家族を思っての判断でした。
しかし結果として、その判断が今回の“追い詰められる事態”につながってしまいました。
あの時、もっと別の角度から助言できなかったのかと、今も自問しています。
■ ご相談の電話の中で分かったのは、次のような状況でした。
・日程を葬儀社側の都合で一方的に決定
・事前説明と異なる見積もり
・次々に提示される追加料金
・キャンセルを相談すると費用をほのめかされる
深夜の不安定な声は、この積み重ねの結果でした。
■ 私どもがその場で伝えたアドバイス
「まず落ち着きましょう。
確定している費用と曖昧な点を整理しましょう。」
「不要な費用は外し、できるだけ負担を軽くできるよう一緒に考えます。」
「キャンセルは可能ですが、“これまでに掛かった費用”と称して
高額な請求が生じる可能性があります。
そのため、まずは内容を見直し、金額を下げる交渉をする方が現実的です。」
話すうちに、ご家族の声の震えは少しずつ和らぎ、
冷静さを取り戻していく様子が伝わりました。
■ 正直に言います。私は悔しい。
家族を思って身を引いた 私の判断 が、
結果として遺族の負担を増やす形になってしまった。
私の判断自体は誠実だった と今でも思っています。
しかし、もっと早い段階で相談いただけていれば…
避けられた負担は確実にあったはずだと、強く後悔しています。
■ だからこそ言いたい
ここまで追い詰められる前に、必ず相談してほしい。
・料金がよく分からない
・追加料金が急に増えた
・段取りが勝手に進んでいく
・何か違和感がある
ひとつでも感じたら、その時点で止まってください。
見積もりにサインした後では、取り返しがつかないケースが多いです。
相談したからといって、花水木に決める必要はありません。
ただ、
あなたの家族が損をしないための“正しい判断材料” は必ずお渡しします。
困ったときは時間帯など気にしなくて大丈夫です。
いつでも花水木にご相談ください。
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