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悲しんでいる人に、安易な励ましはいらない|家族葬の花水木 副社長ブログ

家族葬の花水木 葬儀屋の(副)社長ブログ

悲しんでいる人に、安易な励ましはいらない

2026年07月25日

「しっかりしてください」が負担になることがある。皆さんは、どうでしょうか。

私は、悲しみ方には個人差があり、正解はないと考えています。

葬儀は、日程や物品を決めれば終わる仕事ではありません。突然の別れの中にいるご家族が、何を大切にして送りたいのかを一緒に整理し、その思いを現実の時間と場所へつなぐ仕事です。

悲しんでいる人に、安易な励ましはいらないについて語る副社長と花水木ちゃんのイラスト

グリーフの反応をどう考えるか

グリーフの反応について、私は「泣く、泣けない、怒る、自分を責める」と考えます。

これは綺麗ごとではありません。限られた時間の中で決めることが多いからこそ、何を大切にしたいのかを言葉にする必要があります。

避けたい言葉をどう考えるか

避けたい言葉について、私は「「時間が解決する」「思い切り泣けば楽になる」」と考えます。

形式だけを整えても、ご家族の気持ちが置き去りになれば、納得できるお別れにはつながりません。私たちは理由まで伺って初めて提案ができると考えています。

葬儀社にできることをどう考えるか

葬儀社にできることについて、私は「話を遮らず、必要な情報と実務を支える」と考えます。

正解を押しつけるのではなく、できることと難しいことを分けて説明する。そこから、ご家族自身が選べる状態をつくることが葬儀社の役割です。

花水木の姿勢をどう考えるか

花水木は、悲しみを消そうとせず、そっと寄り添うことを大切にしています。

葬儀はやり直しがききません。だから私は、慣れた仕事ほど確認を省かず、一件ごとに初めて向き合う気持ちを持つべきだと思います。

この場面で考えたいこと5をどう考えるか

この点について、私は「資料でも、グリーフケアの押し売りを避け、「時間が解決してくれますよ」「お気持ちお察しします」などを安易に使わないことが示されています」と考えます。

人数や費用だけでは測れない価値があります。故人様らしさ、ご家族の言葉、静かに向き合える時間を、現実の進行へ落とし込むことが必要です。

悲しみ方に正解をつくらない

泣き続ける方もいれば、涙が出ない方もいます。怒りが出ることも、実感が湧かないこともあります。どの反応が深い悲しみかを、外から決めることはできません。「しっかりして」「泣いた方がよい」と方向を示すより、今必要な説明を短く伝え、話したい時に遮らず聞くことが大切です。

分かったつもりにならず、実務を支える

葬儀社が悲しみを消すことはできません。それでも、次の予定を分かりやすく伝える、休める時間を確保する、連絡を代わりに整理するなど、現場で支えられることはあります。気持ちを語らせることだけが寄り添いではありません。判断や作業の負担を減らし、悲しむ余白を守ることも大切な支援です。

家族との対話を、実際の準備へつなげる

思いを大切にすると言うだけでは、葬儀の準備は進みません。大切にしたいことを、担当者が確認できる具体的な言葉へ置き換える必要があります。このテーマでは、次のような問いから話し始めると、ご家族の希望が見えやすくなります。

  • グリーフの反応:泣く、泣けない、怒る、自分を責める
  • 避けたい言葉:「時間が解決する」「思い切り泣けば楽になる」
  • 葬儀社にできること:話を遮らず、必要な情報と実務を支える

答えが一つに決まらなくても構いません。意見が違うこと自体を問題にせず、本人の希望、家族の事情、施設や宗教者への確認事項を分けて記録します。その上で、今日決めることと、後で選び直せることを整理します。

葬儀社は、家族に代わって価値観を決める立場ではありません。できること、難しいこと、代わりに提案できることを説明し、ご家族が自分たちで選べる状態をつくる。私は、その過程まで含めて葬儀の仕事だと考えています。

今日から家族で話せること

葬儀のすべてを今決める必要はありません。誰に来てほしいか、どんな言葉を伝えたいか、残したい時間は何か。この三つだけでも、本人と家族で話してみてください。

話しにくいときは、写真、好きだった音楽、会ってほしい人から始めても構いません。希望が分からないまま残されるより、少しでも本人の言葉が共有されている方が、ご家族は判断しやすくなります。

事前相談は、契約を急ぐための場ではありません。希望と不安を見える形にし、まだ決めなくてよいことを確認する場でもあります。

花水木の考え方と相談窓口

よくあるご質問

Q. 本人の希望が具体的でなくても話し合えますか?

話し合えます。人数、場所、伝えたい言葉など、答えやすい項目から整理できます。

Q. 家族の意見が分かれた場合はどうすればよいですか?

誰かの正解へ寄せる前に、故人様が大切にしていたことと、準備を担う方の事情を分けて言葉にします。

Q. 事前相談をしたら契約しなければなりませんか?

相談と契約は分けて考えられます。確認した内容を家族へ持ち帰り、落ち着いて検討してください。

一件ごとに、同じものは一つもない

私が最後にお伝えしたいのは、「分かったつもりにならない」ということです。私はそのために、目の前のご家族の言葉を聞き、確認を重ね、できることを一つずつ形にしていきます。

人は、生きた証を誰かの心に残していきます。その証を丁寧に受け取り、感謝を伝えられる時間を守る。これからも花水木は、その覚悟を持って一件一件の葬儀に向き合います。