
実家の土地や建物について、「その時が来たら家族が考えればいい」と先送りにしていないでしょうか。
2026年7月1日、国税庁は令和8年分の路線価を公表しました。路線価は、相続税や贈与税で土地を評価する際の基準の一つです。ただし、路線価の動きだけで、個別の相続税額が決まるわけではありません。
私がこのニュースから伝えたいのは、土地が上がった、下がったという話だけではありません。実家も土地も、ご家族がいつか向き合う大切な情報です。元気なうちに話しておくことが、残される家族への思いやりになります。
路線価が変わると、相続税もすぐ変わるのでしょうか
答えは、それほど単純ではありません。土地の所在地や形、評価方法だけでなく、ほかの財産や負債、適用される制度などによっても判断は変わります。路線価が公表されたからといって、「税金が増える」と慌てて決めつける必要はありません。
大切なのは、ネット上の数字だけで自己判断を終えないことです。税務や法律に関する個別の判断は、税務署や税理士など、内容に合った専門家へ確認する。その前提で、まずはご家族が「どんな不動産があるのか」を知るところから始めればよいと私は思います。
葬儀後の手続きや相続に関する葬儀の豆知識も、分からないことを一つずつ整理する入口としてご覧いただけます。
なぜ実家の話は、元気なうちにしておくべきなのでしょうか
葬儀の現場にいると、ご遺族は大切な方を見送った直後から、名義や書類、住まいの整理といった現実にも向き合わなければならないのだと痛感します。
悲しみと疲れの中で、「家は誰の名義なのか」「書類はどこにあるのか」「本人は家をどうしてほしかったのか」を一から探すのは、決して小さな負担ではありません。葬儀はやり直しがききませんが、相続や実家の整理も、分からないまま急いで決めれば後悔が残ることがあります。
終活は、財産の分け方を一方的に決めることではありません。家族が探し物から始めなくてよいように、事実と希望を手渡しておくことです。
これは綺麗ごとではありません。家は金額だけで測れるものではなく、家族が暮らした記憶や、地域とのつながりが残る場所でもあります。だからこそ、残す、売る、住み継ぐという結論を急ぐ前に、まず話せる状態をつくることが大切です。
実家の終活では、何を共有すればよいでしょうか
最初から難しい書類を作る必要はありません。まずは次の項目を、分かる範囲で一枚にまとめてみてください。
- 土地や建物の所在地と、把握している名義
- 登記や固定資産税に関する書類の保管場所
- 住宅ローン、賃貸、共有関係など、家族に伝えておきたいこと
- 住み続けてほしい、手放してもよい、まだ決めていないという本人の希望
- 税務や法律について確認したい専門家や窓口
ここで大事なのは、「決めていない」も正直に残すことです。希望と命令は違います。家族の事情は変わりますから、結論を縛るのではなく、なぜそう思うのかまで言葉にしておくと、判断の支えになります。
実家の話と、葬儀の話は別々でしょうか
私は、別々ではないと思います。どこで見送ってほしいのか、誰に来てほしいのか、どのような時間にしたいのかも、家族が後で迷いやすい大切な希望です。
式場を地域から探すことや、お葬式のスタイルを比べることは、具体的な準備の入口になります。身近な方を中心に見送りたい場合は、家族葬の考え方も確認できます。
花水木が事前のご相談から葬儀後までの支えを大切にしている理由は、花水木が選ばれる理由でもご案内しています。私たちが税や法律の専門家の代わりになるわけではありません。それでも、何が分からないのかを一緒に整理し、葬儀の前後を切れ目なく考えることはできます。
よくあるご質問
Q. 路線価が上がったら、相続税も上がりますか?
路線価は土地評価の基準の一つですが、個別の税額は財産全体や土地の条件、適用される制度などで変わります。路線価の動きだけで判断せず、具体的な計算は税務署や税理士へ確認してください。
Q. 実家の終活は、何から始めればよいですか?
所在地、名義、関係書類の保管場所を確認し、本人の希望を家族へ伝えるところから始めてください。すぐに処分や分け方を決めることより、家族が情報を探せる状態をつくることが先です。
Q. 葬儀の事前相談で、葬儀後の不安も話せますか?
はい。まずは何が心配なのかをお聞かせください。葬儀の希望と葬儀後に気になることを整理し、税務や法律の個別判断が必要な内容は、適切な専門窓口へ確認することが大切です。
家の価値より、家族が迷わない準備を
実家のことと葬儀の希望を一緒に整理したい方は、事前相談・資料請求でお声がけください。答えを急いで決めるのではなく、今分かることを一つずつ言葉にするところから始めましょう。
路線価は毎年公表され、地域や年によって変わることがあります。しかし、家族がその家で過ごした時間や、受け取った想いまで数字で決まるものではありません。
残すべきなのは、財産の一覧だけではなく、「この家をどう考えてきたのか」という言葉です。花水木は、葬儀の前も後も、ご家族が迷いの中で立ち止まれる場所であり続けます。

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