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チベット仏教で行われる鳥葬とは?その内容は衝撃的!! | の葬儀・家族葬なら家族葬の花水木

葬儀前

チベット仏教で行われる鳥葬とは?その内容は衝撃的!!

2023年03月13日

皆さんは「鳥葬」という言葉をご存知でしょうか?
「ちょうそう」と読み、火葬や土葬と同じく、葬儀方法の1つです。日本ではあまりなじみのない葬儀方法ですが、現在は主にチベット地方や内モンゴル地方で行われています。近年では漫画や映画で「鳥葬」が出てきたり、有名なタレントさんや評論家の発言もあり、言葉だけは聞いたことがある方も多いかもしれません。しかし「鳥葬」が具体的にどのような葬儀方法なのかは知らない方も多いかと思います。
今回は「鳥葬」について、チベット仏教の考え方もふまえて解説いたします。

「鳥葬(ちょうそう)」とは?

世界にはいろいろな葬儀方法がありますが、日本ではご遺体を焼却する「火葬」が一般的です。特殊な状況に限り「水葬」も認められますが、ほとんどの場合が「火葬」となります。
では、「鳥葬」とはどの様な葬儀方法なのでしょうか。
「鳥葬」を簡単に説明すると、ご遺体をハゲワシに食べさせる葬儀方法で「天葬」と言われることもあります。
今回は、チベット仏教での「鳥葬」の流れについて説明いたします。
まず、チベット仏教では、亡くなってすぐは魂がまだ体に残っていると考えられているため、ご遺体から魂を抜くために僧侶が読経をします。そして、魂が抜けた後のご遺体を、吉日に「祈りの旗」という布が無数にかけられた「鳥葬台」へ移動します。その後、僧侶が読経をしている中で「鳥葬師」と言われる専門の職人が、鳥がついばみやすいように、ご遺体を小さく裁断し、ご遺体を葬る準備をします。この際に、衣服の脱着をするのか、準備の様子を公開するのかは地域によって異なるようです。準備が終わり、鳥たちがご遺体を食べ終わったら「鳥葬」終了となります。
かなり衝撃的な内容ですが、「鳥葬」には家族は参列しないのが一般的なようです。また、「鳥葬」には、他の生命を食べて生きてきた人間の肉体を他の生命に、お布施として還すという意味や、鳥に食べてもらうことで、天に運んでもらえるという考えがあるそうです。

チベット仏教とは?

では、「チベット仏教」とはどの様な宗教なのでしょうか。
チベット仏教は、仏教の中の大乗仏教という流派の中の1つです。「大乗仏教」とは、自らの悟りばかりでなく一切の命あるものの輪廻からの解放を目指そうとする考えで、反対に自分のみの輪廻からの解放(解脱)を求める考え方を「小乗仏教」と言います。
日本の仏教は、1世紀頃にインドから中国に伝わった仏教が、6世紀頃に中国から、朝鮮半島を経て日本に伝わっており、中国の思想や風習などの影響を受けています。しかし、「チベット仏教」はチベットがインド北部の隣に位置していることもあり、7世紀頃にインド仏教をそのまま受け継いだといわれています。その為、日本の仏教も大乗仏教なので根本は同じですが、日本の仏教は情緒的で、チベット仏教は論理的など、日本の仏教とチベット仏教では、思想哲学、実践修行などで異なる点が多数あります。
「チベット仏教」で特徴的なのは、輪廻転生やカルマ(業)の概念です。「輪廻転生」とは、死んでも魂は生まれ変わるという考え方です。目の前にいる虫なども、もしかすると親や先祖の生まれ変わりかもしれないと考え、優しく扱い、無駄な殺生を嫌います。「カルマ(業)」とは、人の行為を意味する仏教用語です。仏教ではカルマ(業)には必ず原因があるとされており、善行には良い結果が、悪行には悪い結果が訪れるとされています。よって、現世での幸せや不幸は前世でのカルマ(業)の結果であり、現世で悪行をすると、輪廻転生した際に幸せになれないと考えられています。その為、チベット仏教徒は、悪業から逃れ、徳を積み、悟りを開く助けになるとして真言(マントラ)を唱えます。筒の中に経文が巻かれたマニ車という仏具を回しながら真言を唱えるという信仰も、チベットの人々の暮らしに根付いています。

なぜチベット仏教では鳥葬を行うの?鳥葬の歴史

では、なぜチベットで「鳥葬」が行われるようになったのでしょうか。
理由は諸説ありますが、その中でも今回は「宗教的な説」と、「気候的な説」について説明いたします。
まず、チベットで「鳥葬」が行われるようになった歴史の中でも、最も有力な「宗教的な説」について解説いたします。
「ゾロアスター教」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ゾロアスター教とは、インドに古くからある仏教で世界最古の宗教と言われており、「鳥葬」を行っています。
では、なぜ「ゾロアスター教」で「鳥葬」が行われるようになったのでしょうか。
ゾロアスター教では、火は神聖なものとして崇拝されています。反対に、ご遺体は穢れたものと考えられています。よって、日本と同じように火葬をした場合、神聖な火が、穢れたご遺体により穢れることになってしまいます。その為、ゾロアスター教では火葬は禁忌とされており、土葬や水葬も同じく自然を穢すことになるとされ、避けられています。しかし、「鳥葬」は自然を穢すことなく、その上、鳥に命を与えることも出来、ゾロアスター教にとっては最善の葬儀方法と考えられます。
日本の仏教も大元はゾロアスター教ですが、伝わってくる途中に中国などの様々な国を経由したため、内容が変化しており、宗教観が少し異なっています。ですので、日本では、ご遺体を鳥に食べさせるのは残酷と感じてしまう方が多いかもしれません。しかし、チベットはインドと隣の為、「チベット仏教」は、「ゾロアスター教」に通ずるものも多く、「鳥葬」も前記したチベット仏教の特徴である「輪廻転生、カルマ」の概念で、ご遺体は魂の抜けた後の抜け殻であり、魂は永遠に継続するもの、また、鳥に食べてもらうことがお布施となり、故人が犯してきた罪が洗い流され供養されると考えられています。このように、ゾロアスター教の「鳥葬」が、形や考え方を変えチベットに伝わったのが現在のチベットの「鳥葬」になったといわれています。
では、「気候的な説」とはどのようなものでしょうか。
チベットは岩山が多く、樹木が育ちにくい土地です。
その為、
・大きな木が少なく、火葬をするための薪の確保が難しい
・寒冷な気候の為、土が固く、土葬の為の穴を掘るのが難しい
・寒冷な土地の為、土壌の微生物の動きが鈍く土葬しても分解されるのに時間がかかる
など、火葬や土葬をすることが難しく、鳥葬が行われるようになったという説です。

チベットでは必ず鳥葬が執り行われるの?

ここまで、チベットでの「鳥葬」について解説してきましたが、チベットでは全ての人の葬儀が「鳥葬」で執り行われるわけではありません。
現在、チベットでは「塔葬(とうそう)」「火葬」「鳥葬」「水葬」「土葬」の5つの葬儀方法があるとされています。
ここでは、前記した「鳥葬」以外のそれぞれの葬儀形式について解説いたします。
・塔葬(とうそう)
「塔葬」はチベット仏教の中でも最も崇高な葬儀形式で、「塔葬」を行えるのは、ダライ・ラマやパンチェン・ラマなどの高僧や法王など、チベット内でも限られた偉人のみです。塔葬では、ミイラ処理をしたご遺体や、遺骨を特別な霊塔の中に納めます。最も大きいダライ・ラマ五世の霊塔の高さは15mあり、塔の外装は金で覆われており3721㎏もの黄金を用いたと言われています。
チベットでは庶民は墓を持たないのが一般的で、豪華な霊塔を建てるということは、地位が高かったことの証にもなります。
・火葬
「火葬」は、「塔葬」の次に名誉ある葬儀形式です。
ダライ・ラマまでではありませんが、高位高官などの身分の高い人に行われるのが一般的です。火葬後の遺骨は、塔葬として霊塔に納められるか、山や川に散骨されます。
・水葬
「水葬」は、読経し魂が抜けた後のご遺体を川に流します。身寄りのない方や、経済的に恵まれない方、伝染病で亡くなった方、またはハゲワシの生息していない地域に住む方が対象となり、「鳥葬」の次に一般的な葬儀方法です。
・土葬
チベット仏教では「土葬」を行うと人間に生まれ変わることが出来ず、成仏できないと考えられています。その為、「土葬」は主に殺人などの重罪を犯した人に行われることが多いようです。また、犯罪に巻き込まれて亡くなった人や、伝染病で亡くなった人も土葬にされることがあるようです。

日本で鳥葬は出来るの?

では、日本で「鳥葬」はできるのでしょうか。
結論からいうと、日本での「鳥葬」はできません。
日本には、「墓地、埋葬等に関する法律」があり、日本で行えるのは「火葬」「土葬」「水葬」のみとされています。しかし、法律上では「土葬」は可能ですが、各地域が土葬禁止区域を指定していたり、「土葬」を行うための様々な条件を満たし、「土葬許可証」を得ることが現実、不可能に近いこともあり、実際に「土葬」を行うのは非常に困難です。
「水葬」については、航海中に船内で亡くなった人がいる場合、船員法施行規則の条件を全て満たせば執り行うことが出来ます。
万が一、日本で「鳥葬」を行うために、野外にご遺体を置くと、「死体遺棄罪」や「死体損壊罪」に触れる可能性がありますし、現在の日本ではハゲワシの確保も難しいので、そういった面からも「鳥葬」を行うことは不可能です。

まとめ

今回は、チベットでの「鳥葬」について解説しましたが、「鳥葬」だけでなく、世界中では日本人には馴染みのない葬儀方法が沢山あります。しかし、どんな葬儀方法も、その土地ならではの宗教上の思想や環境上の理由があり、故人を偲び、供養しようという気持ちは同じです。チベットでの「鳥葬」のように現地で見学できる葬儀もありますが、もし見学する場合は見世物としてではなく故人を弔う神聖な儀式として節度ある行動をするようにしましょう。

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