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終活は本当に前向きか?「迷惑をかけない死」が当たり前になった社会への違和感 徳島・香川の葬儀・家族葬なら家族葬の花水木

家族葬の花水木 葬儀屋の(副)社長ブログ

【終活シリーズ 第3弾】

2025年12月24日

終活は本当に前向きか?

「迷惑をかけない死」が当たり前になった社会への違和感

「終活」という言葉は、すっかり一般的になった。

エンディングノートを書くこと。

葬儀やお墓を決めておくこと。

身の回りを整理しておくこと。

墓じまい、仏壇じまいを考えること。

終活とは、人生の最期に向けて準備をすること、と説明されることが多い。

エンディングノート、葬儀やお墓、財産や身の回りの整理など、

「何を決めておくべきか」という情報も、今は簡単に手に入る。

本来、終活は

残される家族の負担を減らすための

**「思いやり」**だったはずだ。

けれど、葬儀の現場で多くの方と向き合っていると、

最近、はっきりとした違和感を覚えるようになった。


終活でよく聞く「迷惑をかけたくない」という考え方

事前相談や打ち合わせの中で、

本当によく耳にする言葉がある。

「子どもに迷惑をかけたくないんです」

「できるだけ簡単でいいです」

「仏壇も、お墓も、もう要らないと思っていて」

一見すると、立派で合理的な判断に聞こえる。

しかし正直に言えば、

その言葉は

遠慮と諦めにしか聞こえないことがある。

では、ここで一つ問いを投げたい。

宗教的な行為や、

手を合わせる場所を、

本当に「下の世代に残さないこと」が

正しいのだろうか。

重荷にしないことと、

すべてを消してしまうことは、

同じではない。


昔は「死」は個人だけのものではなかった

少し前まで、

人の死は家族や地域、寺や近所が

自然に関わるものだった。

誰が知らせるか。

誰が集まるか。

どう見送るか。

それを一人で抱え、

一人で決め切る必要はなかった。

ところが今は違う。

「自分で決めておいてください」

「迷惑をかけない形にしましょう」

いつの間にか、

死までもが完全な自己責任になっている。


終活の目的が変わってしまった理由

本来、終活は

「何もしないための準備」ではない。

どこまで決め、

どこは家族に委ねるのかを

整理する行為のはずだ。

しかし現実には、

・葬儀はできるだけ小さく

・呼ぶ人は最小限

・連絡はしない

・墓や仏壇も持たない

こうした選択が、

「前向きな終活」として

語られることが増えている。

それは本当に準備だろうか。

それとも、

自分の存在を

先回りして社会から消していく行為

になってはいないだろうか。


葬儀の現場で起きている「後からの現実」

葬儀の現場では、

こんなことが実際に起きている。

「本人が、誰にも知らせなくていいと言っていたので…」

そうして家族だけで葬儀を行ったあと、

後から訃報を聞いて

駆けつける方が現れる。

結果として、

会葬返礼品が足りなくなる。

十分な対応ができず、

家族が気を遣う。

また、葬儀が終わってから、

別の現実が始まることもある。

年賀状のやり取りをしていた方に、

喪中はがきを

送らなければならない。

「知らせなかった」という選択を、

後から

現実として整理し直す作業が始まる。

終活は、

やらないことで楽になる話ではない。


終活で問われているのは合理性ではない

終活そのものを

否定したいわけではない。

準備をしておくことは大切だ。

混乱を防ぐ意味でも、

必要なことだと思っている。

ただ、今の社会が求めているのは

「合理的で、軽くて、迷惑のない死」

になってはいないだろうか。

それは、

人の死を

「整理」や「処理」に

近づけてしまう。


終活の本来の目的とは何か

終活とは、

・何を残すのか

・誰と、どう繋がってきたのか

・どんなふうに見送られたいのか

を考える時間のはずだ。

消える準備ではない。

削る準備でもない。

生きてきた時間を、

どう手渡すかを

考える作業だ。


次回につながる問い

では、終活として具体的に

何を、どこまで、どう決めておけばいいのか。

現場で本当に必要だった項目に絞り、

分かりやすく整理していく。

次回は、

「考え方」ではなく、

具体的に決めるべきことに踏み込む。


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