直葬とは(ちょくそう)と呼び、その定義は葬儀社により異なりますが、基本的には「通夜式」「葬儀式」といった宗教儀式を行わない葬送の形を指します。
また、通夜式や葬儀式は行いませんが、火葬炉の前で僧侶による読経が行われる場合もあります。
直葬という言葉が広く認知され全国的にも注目を集めている近年、何故この様に簡略化されたスタイルが、いま徳島県でも増えつつあるのか?
今回は家族葬の花水木が徳島県の直葬事情について解説します。
徳島県での直葬とは?
直葬とはかつて身寄りのない人や経済的に困窮している人のための福祉的サービスという位置づけでした。しかし現在は少子高齢化が進み核家族化や近隣住民との関係の希薄化、また宗教離れなどの理由から選択肢の一つとして選ばれるようになってきました。その割合は地域によって大きく異なり大手葬儀社などの調査によると全国的には5%とも10%とも言われています。徳島県でも増加傾向にはあるようですが国や県による公式なデータが存在しないため正確な数値は不明です
直葬についてコチラもご覧ください➡直葬・火葬式とはどんな葬儀なの?
「家族葬の花水木」の直葬プランについてはこちらから➡花水木の葬儀プラン
①臨終・診断書の発行
病院で亡くなった場合は主治医に「死亡診断書」を作成してもらい、葬儀社に遺体を安置場所まで搬送してもらいます。自宅で亡くなった場合は、かかりつけ医が死亡の確認と死因の特定を行い、死亡診断書を発行します。また病気療養中ではなく通常の生活を送っていた人が急に亡くなった場合は警察により事件性がないかを確認する検視が行われ、同様の書類である「死体検案書」が発行されます。
②ご安置・打ち合わせ
葬儀社の寝台車でご遺体を安置場所まで搬送します。日本の法律では死亡後24時間以内の火葬は認められていない(特定の感染症を除く)ため、いったん自宅や葬儀社の霊安室などに安置し葬儀社との打合せを行います。
その際に火葬日時の話し合い、死亡届の記入、内容や金額の詳細を確認します。必要な場合は寺院との相談もこの時点で行いましょう。
③納棺
遺体に死装束や故人が好きだった衣服を着せ、葬儀社のスタッフが棺へ納めます。葬儀社の用意するプランによっては遺族が集まり納棺に立ち会う場合もありますが、直葬では葬儀社に一任することがほとんどです。
④出棺・火葬・収骨(骨上げ)
出棺とは安置場所から火葬場へ向かうことです。葬儀社から出棺する場合は簡単なお別れをし、出棺する場合もありますが基本的には指定された火葬場に直接集合します。
火葬場に到着したら最後にもう一度、炉前で故人とのお別れをしますが、この際に僧侶を招いて火葬炉の前で短い読経をしてもらうことも可能です。
その後、遺体は火葬炉に納められ荼毘に付されます。火葬を終えたら遺骨を骨壺に収め直葬は終了となります。
徳島県で直葬を行う際の相場費用とは?
直葬の費用は主に葬儀社に支払う費用と火葬場に支払う費用を合算したものとなります。金額はさまざまな状況により異なり、全国平均で20万円〜40万円が相場と言われていますが、徳島県では葬儀社に支払う費用だけであれば6万円~20万円程度で執り行うことが可能です。
それでは直葬にかかる費用の内訳について説明いたします。
①寝台車・霊柩車料金
病院から安置場所、安置場所から火葬場と、2回分の費用が必要です。搬送料金の相場は約2万円~3万円程度と言われていますが、移動距離や時間帯によっては追加料金が必要となるケースもあります。
②担架布団
ご遺体用シーツです。1万円程度。
③安置費用
葬儀社の霊安室や遺体保管用冷蔵庫に安置する場合、1日につき1万円~2万円程度。
④ドライアイス代
遺体を保全するためのドライアイスは1日分1万円程度かかります。
⑤棺代
棺にもいろいろな種類があり3万円~高価なものでは数十万円までありますが直葬では3万円~6万円程度の棺が使用されています。
⑥火葬料金
徳島県の火葬料金は公営の火葬場の場合5千円~8万円程度となっていますが地域外の方が利用する場合は10万円近くかかる施設もあります。
また民営火葬場も公営施設よりは割高になります。
⑦骨壺代
最近では骨壺の種類も豊富にありますが5千円~2万円程度の骨壺が選ばれています。
※直葬にかかる費用のうち葬儀社に支払う費用は仕入原価や人件費の相場によって多少の違いは出るものの、葬儀のスタイルとしては最小限の内容になっているため大きな差はありません。
ただし火葬場の使用料については公営の火葬場を利用できるか否かで費用は大きく異なります。
徳島県で直葬に参列する際のマナーや注意点
直葬を行う場合は、家族や親しい親族のみが集まることがほとんどです。通夜式やお葬式といった宗教的な儀式を行わないため、一般的なお葬式と比べると服装のマナーは厳しくありません。喪主や遺族は喪服を着用することが一般的です。他の参列者は喪服に準じた服でも構いませんが、派手な色や柄は避けて常識の範囲内の服装にしましょう。哀悼の意を表すためにも黒のスーツや黒のワンピースなどを選ぶことをおすすめします。
また直葬での香典は一般の葬儀とは異なり受付は用意せず香典を辞退しているケースが大半です。それでも受け取る、受け取らないは喪主の判断になりますので参列される方は事前に香典辞退の通知がない限り渡すことを前提に準備をしておくと無難でしょう。
徳島県で直葬を選び、後悔しないために
葬儀とは、故人はもちろん故人を送る遺族にとっても一度きりのこと。直葬を選んだことにより後悔の念を残さないように注意点を解説します。
①親族や菩提寺とのトラブル
まずは直葬を行う場合は親族や菩提寺に対し理解してもらえるように説得することです。通夜・告別式などの儀式を行わないことに抵抗感を示す親族は少なくありません。菩提寺に対しても事前に説明しておかないと、納骨となった時にトラブルとなる恐れがあります。金銭的な余裕がない、家族だけでこぢんまりと行いたいなど直葬を行う理由を明確に述べて親族や菩提寺の了承を得てから準備に移りましょう。
②葬祭費の支給問題
葬祭費の支給問題にも注意が必要です。通常の葬儀を執り行う際には国の金銭的サポートを受けることが可能な場合があり、この支援制度を「葬祭費」といいますが、その規定は地域によって異なります。直葬でも給付を受けられる地域もあれば残念ながら給付を受けられない地域もあります。
一般的に葬祭費は、通常の通夜や告別式を行うにあたってかかった費用を指すものとして捉えられています。火葬のみの場合は支給対象外と明確に定められている場合、直葬では給付を受けることはできません。直葬で故人様とお別れをする場合には葬祭費補助の対象になるのか、自治体にしっかりと確認を取ることが大切です。
まとめ
直葬は価格が比較的安価であるため、徳島県でも年々需要が高まっている形式ですが、たとえ安価であったとしても直葬を選んだことにより思っていた以上にお別れの時間・故人を偲ぶ時間が短くなり、いろいろと片付き、気持ちが落ち着いた頃に直葬で送り出してしまったことが本当によかったのかと思い悩む方もいらっしゃるようです。
もし直葬を選ぶ理由が費用面からくるものであれば通夜を省略した「一日葬」、お別れの時間をしっかり確保した「お別れ葬」といった費用を抑える葬儀形式もあります。
葬儀の形式も多様化している現代ですが、故人の最期を共に過ごす葬式をどのようにするかは親族のみなさんで話し合いイメージを共有した上で後悔のない形を選びましょう。
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