前編では数珠は何のために使うのか?正式数珠、略式数珠、持ち方、選び方、お手入れ方法や保管の仕方などについて説明させてもらいましたが、今回は数珠の色にはどんな意味があるのか?房の色や意味について不安な方もいると思いますので、説明させていただきます。色の意味を知っておくと目的別で購入することも可能です。
数珠の色の違い
色の違いは材質の違いです。木と石では色が違いますし、色が変われば当然色も変わります。最近では色々な素材も多く使われ色も多様化しています。珊瑚・真珠・象牙・ガラス・貝などもあります。中にはアクリルのものもあります。色に決まりはないが、地域によって慣習が存在する場合もあるので、確認は必要です。
数珠の材質の違い
数珠の材質の違いは大きく分けて天然木、天然石、それ以外に分かれます。天然木は軽くて扱いやすい特徴があります。 また、長く使うと色合いが変わったり艶が出たり、手になじみやすくなります。主な素材としては、紫檀(したん)・黒檀(こくたん)・正梅(しょううめ)・柘植(つげ)・栴檀(せんだん)・屋久杉(やくすぎ)・鉄刀木(たがやさん)・シャム柿などがあります。また、白檀(びゃくだん)・伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・香木などリラックス効果のあるものも良く使われます。 天然石では種類も豊富で艶やかな輝きが魅力でそれぞれの石に意味があります。色や意味についてはこの後説明していきます。
数珠の色や材質に込められた意味は?
●無色透明● ・水晶・・・能力を高め心身を活性化していきます。
●白● ・白珊瑚・・・富貴と繁栄を表し家族に発展や幸福をもたらす ・真珠・・・美の象徴や魔除けのお守り ・ホワイトオニキス・・・集中力を高めるとともに平常心を保つ。魔除け。
●黒● ・オニキス・・・邪念を払う。信念の象徴。 ・虎目石・・・金運や仕事運を高め成功をもたらす ・黒曜石・・・強力な魔除け ・ヘマタイト・・・自信や勇気をももたらす。勝負のお守り
●赤● ・赤瑪瑙(あかめのう)・・・やる気を引き出し勇気をもたらす ・赤虎目石・・・愛情を高める。願いをかねる。
●緑● ・グリーントパーズ・・・夜への恐怖心を取り払う ・グリーンガーネット・・・愛と信頼の石。活力をもたらす。
●紫● ・紫水晶(アメジスト)・・・人生に悪酔いすることから身を守り精神の安定をはかる。 ・アイオライト・・・心を静める。正しい方向に導く ・スギライト・・・悪い力から身を守る。
●茶色● ・茶水晶・・・不安を取り払い心身を整える。 ・ブロンサイト・・・礼儀、礼節の石。人生を充実させる。
●水色(青)● ・アクアマリン・・・幸せな結婚の象徴。より良い関係を築く。天使の石。 ・ブルートパーズ・・・未来に向かう手助けをする石で求めているものへと導く。 ・ラリマー・・・愛と平和の石。不安や悲観的な考えを取り除く。
●桃色● ・深海珊瑚・・・緊張をほぐし創造力を高める。出産、子供の成長のお守り。 ・マザーオブパール・・・母性愛や女性らしさを高め、心の傷を癒し、安らぎをもたらす。 ・グァバクオーツ・・・女性らしさを発揮させる。 ・ピンクエピソード・・・心身に癒しをもたらし寛容さや、やさしさをもたらす。 天然石にもそれぞれの意味があります。自分にあった石を選びましょう。
数珠についている房の意味や色について
数珠玉に様々な色や素材があるように、房にも種類があります。略式数珠の場合は、房の形や色は宗派による決まりはありません。房には大きく分けて「切り房・梵天房(ぼんてん)・頭付房(かしらつき)・紐房」の4種類があります。 材質は正絹、人絹などがあり正絹はまじりけのない絹糸のことで人絹より高価になります。 男性の場合、数珠の色は黒や濃い茶色が多くなります。房の組み合わせとしては、茶色や黒が良いとされています。房の色が明るいとバランスが悪くなり、見た目も良くありません。数珠の色に合わせた抑えた色にしましょう。 女性の場合、紫や白の房が一般的です。特に白の房はどのような数珠玉にも合わせられますので、多く使われています。紫の房は水晶玉に良く使われています。これは水晶が無色透明なので、紫色が映え上品にも見えるという効果があります。 子供の場合は、子供の数珠と大人の数珠では構成に違いはありません。但し、小さなお子様が使うことを想定してサイズ感や素材が工夫されています。珠の素材はプラスチックなどの樹脂製が多く、房も正絹ではなく人絹が多く色もカラフルです。 いつから持たせるかですが、考え方としては大人の真似をして手を合わせることができるようになれば、持たせてもいいかと思います。何歳までに持たなければならないと言う決まりはありません。数珠の扱いに問題がなさそうならもたせてもいいのではないでしょうか。 また、入学・入園などの節目に購入するのも良いかもしれません。子供用の数珠をいつまで使用するかですが、小学校低学年くらい、もしくは使用する本人の手の大きさによってもう少し長く使っていただいても問題ありません。
まとめ
房の色はほとんどの場合好みの色で選んで頂いて結構です。但し地域によっては(東海・北陸等)葬儀は白い房、法事は色付きの房など決まりがある場合もあります。不安な場合は事前に確認しましょう。
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