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香川県の直葬とは?葬儀を行う前に詳しく知っておこう!! | 高松市の葬儀・家族葬なら家族葬の花水木

葬儀前

香川県の直葬とは?葬儀を行う前に詳しく知っておこう!!

2023年03月25日

皆さんは、「直葬」という葬儀形式を聞いたことはありますか。
「直葬」は「ちょくそう」と読み、「通夜」「葬儀」を行わない葬送方法のことです。「火葬式(かそうしき)」と呼ばれることもあります。近年では、香川県でも少しずつ「直葬(火葬式)」での葬儀が増えてきています。しかし、「直葬」は、通夜や葬儀をせず、少人数で執り行う為、直葬での葬儀に参列する機会もあまりなく、「直葬」が実際にどのようなものなのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、香川県での「直葬(火葬式)」について解説いたします。

香川県での直葬とは?

「直葬」とは、もともと「生活保護葬(福祉葬)」や「行旅死亡人(ご遺体の引き取り手のない方)」の葬儀に用いられていた葬儀形式です。しかし、近年では、香川県でも核家族化による親戚付き合いやご近所との付き合いの希薄化、少子高齢化による会葬者の高齢化で体力的に葬儀への参列が難しいこと、また、近年の宗教意識の変化により、日本人の無宗教化が進んでいることから僧侶などの読経が必要ないと考える方が増えてきていることや経済的な理由等もあり、一般の方が「直葬」での葬儀を選ばれることが増えてきています。
「直葬」が少しずつ増えてきていると言っても、全体から見るとまだまだ少数です。東京など都会では、葬儀全体の20%くらいが「直葬」になってきていますが、香川県など地方での「直葬」の割合は5%程度です。全国的に核家族化が進んできてはいますが、都会に比べると、香川県などの地方では、まだまだ親戚付き合いなども残っていることから、デメリットになる部分もあり「直葬」の割合が少ないのが現状です。

直葬・火葬式とはどんな葬儀なの?

香川県の直葬の流れ

では、実際に「直葬」は、どのような流れで執り行われるのでしょうか。
ここでは、「直葬」の流れについて解説いたします。

① ご臨終

・病院や施設などで亡くなった場合
☛主治医に「死亡診断書」を作成してもらいます。
・自宅で亡くなった場合
☛かかりつけ医に連絡し、死亡の確認と「死亡診断書」の作成をしてもらいます。
・病気療養中ではない、通常の生活を送っていた人が急に亡くなった場合

警察による検視が入る可能性があるので、ご遺体などを勝手に動かさず警察に連絡します。警察の検視後、「死体検案書」が作成されます。
「死亡診断書」か「死体検案書」の作成後、葬儀社や搬送専門業者にご遺体を安置場所へと搬送してもらいます。

② ご安置

日本では、亡くなった後24時間以内での火葬は認められていませんので、一度、葬儀社の施設や、ご自宅などの安置場所にご安置します。ご自宅でのご安置の場合は、出棺までの時間、故人と対面できますが、葬儀社の施設でのご安置の場合は、対面が出来ない場合も多いので、対面したい場合は確認したほうが良いでしょう。

③ 打合せ

ご安置後、葬儀社の担当者と出棺までの流れや費用などの打ち合わせを行います。菩提寺などにも相談が必要な場合は、この際に同時に行います。心配な点や分からないことは、このタイミングで担当者に相談し解決しておきましょう。

④ 納棺

故人をお棺に納棺します。各葬儀社のプランによっては、家族が立ち合い、仏衣に着せ替えをし、美装などを行う場合もありますし、家族は立ち会えず、葬儀社にお任せになる場合もあります。この際に副葬品として故人の思い出の品や好きだったものを、一緒にお棺に入れてあげることが出来る場合もありますので、希望する場合は担当者に相談してみましょう。

⑤ 出棺・火葬・収骨(骨上げ)

火葬場の予約時間に合わせて、故人を納めたお棺を、専用の車両で火葬場まで搬送します。家族・参列者は安置場所から故人と一緒に出発する場合と、担当者に指定された時間に直接火葬場に向かう場合があります。
火葬場に到着すると、火葬炉の前で故人と最期のお別れ(火葬場によっては最期のお別れが出来ない場合もあります)をします。その際に、僧侶に短い読経をしてもらう場合もあります。
お別れの後、火葬します。火葬を終えたら、家族・参列者がお骨を骨壺に納めて「直葬」は終了です。

香川県で直葬を行う際の費用相場

「直葬」を行う際の費用は、どのくらいなのでしょうか。
「直葬」の価格の全国平均は20万円から40万円くらいですが、香川県では、8万円~20万円くらいの間の料金帯で行っている葬儀社が多く、1番シンプルな直葬プランで、平均13万5千円くらいです。
では、「直葬」費用の内訳はどのようなものなのでしょうか。

① 寝台搬送料

病院などから安置場所、安置場所から火葬場と2回分必要です。時間帯等によって深夜料金や、距離によって追加費用がある場合もありますが、一般的には2万円~3万円程度が多いようです。

② 安置費用・ドライアイス代

葬儀社などの施設を安置に使用した場合、1泊1万円~3万円程度かかります。また、安置費用とは別に1日1万円程度ドライアイス代がかかります。

③ 棺・骨壺などの備品代

棺はたくさんの種類があり費用も様々ですが、「直葬」の場合、3万円~6万円程度で選ばれることが多いようです。骨壺も種類が沢山ありますが、5千円~2万円程度が相場でしょう。この他にも仏衣や、お別れの花束を準備する場合もあります。

④ 火葬料金

火葬場で火葬するためには火葬料金が必要です。香川県では全て公営の火葬場での火葬となりますが、市町によって火葬料金が無料~20,000円と異なります。

⑤ 葬儀社スタッフ人件費、手続き代行料

「直葬」でも、納棺や手続き、出棺などを行うための葬儀社スタッフが必要です。人件費や手続き代行料は各葬儀社によって異なりますので確認しましょう。

上記の5点が「直葬」の料金の主な内訳です。

家族葬の花水木の「直葬」プランは、66,000円~ご用意しております。

香川県で直葬に参列する際のマナーや注意点

では「直葬」にはどのような服装で参列したら良いのでしょうか。
「直葬」は葬儀などのセレモニーはありませんが、火葬場を使用するので周りに配慮した服装で参列することが大切です。参列する際は、通常の葬儀と同じように、男性は喪服のブラックスーツか濃色のダークスーツに黒いネクタイと靴下、女性は黒のワンピースやアンサンブル、スーツに黒いバッグ、黒か肌色のストッキングという男女共に準喪服が無難でしょう。案内時に、「平服でお越しください」とある場合もありますが、平服はカジュアルな普段着という意味ではなく、略喪服のことを指しています。「平服で」と案内があった場合は、男性はダークスーツ、女性は黒や紺などのワンピースかスーツで参列しましょう。
また、「直葬」は、家族のみで執り行われることが多いので、香典を持参することはほとんどありません。しかし、親族以外の「直葬」に参列した場合は、喪主が「香典や供物はいらない」と意思表明をしている場合を除き、通常の葬儀と同じように香典を持参するのがマナーです。参列者から香典をもらった場合は、通常の葬儀時と同じく、喪主は香典返し(満中陰志)をしましょう。

葬儀の際に役立つ香典の豆知識

香典返しとは?金額の相場も含め解説いたします

香川県で直葬を選び後悔しないために

「直葬」をする際には、注意する点がいくつかあります。
ここでは「直葬」の注意点について解説いたします。

① 親族関係

「直葬」は最近になって少しずつ広まってきている葬儀形式なので、特に高齢の親族や、信仰心の厚い方、しきたり等を重んじる方には受け入れがたい葬儀形式です。
「直葬」での葬儀を考えている場合は、事前に親族や故人と親しい方などに、故人の遺志や遺族の意向により「直葬」にしたいことをきちんと伝えて、理解を得ておくことが大切です。理解を得づらい場合は、火葬前に5~10分程度の僧侶の読経することを検討したり、「直葬」にしたい理由が費用面なら、通常の葬儀よりは負担の少ない「1日葬」も検討してみるとよいかもしれません。親族や、故人と親しい方などに「直葬」について快く思わない方がいる状態で「直葬」を行った場合、後々のトラブルに発展する可能性があるので注意しましょう。
また、「直葬」の場合、立ち会えるのが、近しい家族数名程度になるのが一般的なので、最期に葬儀に参列して故人とお別れをしたかったのに出来ない方が出てくる可能性があります。こういった方の為に、後日、弔問の機会を設けたり、お別れ会をすることを検討することも大切です。

② 寺院(菩提寺など)関係

続いて、トラブルになりやすいのが、家と普段からお付き合いのある寺院(菩提寺)がある場合です。「直葬」は宗教的な儀式をせず、火葬のみを行います。寺院によっては、宗教的なしきたりを非常に重んじている場合がありますので、「直葬」をする場合は、事前に寺院に相談し、了承を得ておきましょう。寺院によっては、通常の葬儀(通夜式、葬儀告別式)を行わないと、寺院の管理する墓地にお墓がある場合に納骨させてもらえなかったり、後々の法事(49日法要など)にきてもらえなかったりすることがありますので注意が必要です。
費用面で通常の葬儀をすることが難しく「直葬」をしたい場合は、その旨をそのまま寺院に伝えてみましょう。火葬炉前での5~10分の読経のみで対応してくださったり、戒名(法名)のみ付けるなど、妥協点が見つかる可能性があります。

③ 葬祭料・埋葬料の支給について

各自治体や健康保険組合には、葬祭費の一部を負担する制度があります。これらは「葬祭費」や「埋葬料」といわれ、遺族が請求することで、自治体や組合により金額は異なりますが約5千円~5万円程度支給されます。しかし、「直葬」で葬儀を行っていた場合に、制度の利用を申請すると、「直葬」は火葬のみで葬儀をしていないとみなされ支給されない事例が発生しています。こういった制度の利用を考えている場合は、事前に各自治体や組合に、「直葬」でも支給されるのか確認しておきましょう。

まとめ

ここまで、香川県での「直葬」の流れや注意点など解説して参りましたが、香川県で「直葬」を選ばれる方の理由として一番多いのは費用面だと思います。しかし、費用面のみで「直葬」を選んだ場合、遺族自身に後悔が残ってしまう場合があります。例えば、前記の「直葬」の流れの解説からも分かりますが、通常の葬儀なら搬送~通夜~葬儀と最低でも1泊2日の間、故人とのお別れの時間がありますが、「直葬」場合、搬送後はほとんど故人と一緒にいることは出来ないので、しっかりとお別れをする時間がありません。事前の葬儀担当者の説明でお別れ時間がないことに納得して「直葬」を行っていても、いざ火葬が終わって落ち着いてくると、「あっさりと終わってしまった」や「やはり、普通に送ったほうが良かったのでは」などの思いが出てくる可能性があります。ご臨終から火葬までの時間は、故人と過ごせる最期の時間です。「直葬」以外にも、「1日葬(通夜のない葬儀)」や、「お別れ葬(読経のない葬送式)」など、「直葬」までではありませんが費用を抑えることの出来る葬儀方法があります。後悔のないように、しっかりと事前に葬儀社に相談したり、親族、寺院との相談を行った上で、どのように故人を送るのが最良か検討しましょう。

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