遺影写真は故人を偲ぶための大切なものです。通夜、葬儀の際に飾られますが、葬儀が終わった後、遺影写真をどのように飾ったらいいのか、どのように扱えばいいのかなどわからない人も多いと思います。
今回は自宅での遺影写真の飾り方や期間などを解説していきます。
遺影写真を飾るのはなぜ?
遺影写真とは、亡くなられた方の姿を写した写真や肖像画のことです。通夜・葬儀では祭壇に飾られ、生前の姿を思い浮かべ偲ぶために使われます。
遺影写真は葬儀に必要なものなのかと問われた場合、宗教的な意味合いがないとされているので、必ずしも準備しないといけないものではありません。
しかし、宗教的な意味合いはないと言っても、亡くなられた方を身近に感じたり、姿を思い浮かべて偲ぶことができ、残された人の心に亡くなられた方の居場所を残してあげる意味で、遺影写真を飾ることは遺族・親族にとって大切な意味があると言えるでしょう。
遺影写真を飾る方角や向きに決まりはあるの?
遺影写真は宗教的意味合いがないため、飾る場所、方角や向き、額縁の色やサイズなどに決まりやルールはありません。
仏式では宗派や考え方により違いはありますが、一般的に飾られている場所は、仏壇の前や仏間、床の間に台を設けて飾る、鴨居に吊るすのが多いでしょう。
家の事情で仏壇内に飾る場合は、仏壇の下段に置き、ご本尊や位牌と重ならないように左右どちらかにずらした場所に置くようにします。また、洋間や自身の部屋に飾っても問題はありません。
神道では、神棚に飾るのは避けましょう。神棚より低い場所ならば、飾る場所に決まりはないので、偲べる場所に置くことをお勧めします。高さが同じになる場合は置き場所を離して置くようにしてください。
キリスト教では十字架より下の段に遺影を飾ります。飾る場所に決まりはありませんが、避けた方が良い場所もあります。
①湿気が多い場所・・・カビが生える原因になる為、よくありません。カビが生えてしまうと除去することが難しくなります。
②直射日光が当たる場所・・・日焼けによる劣化があるため、窓の近くや西日が当たりやすい場所は避けましょう
③仏壇の上・・・ご本尊が置かれている仏壇の上に置いた場合、ご本尊を見下ろしているや、仏壇の上は御浄土であるとの教えがあるため、よくないとされています。
その他、風水を気にされる方は、玄関などの凶とされている場所を避けて飾るようにしましょう。
遺影写真を飾る期間はいつまで?
遺影写真を飾る期間に明確な決まりはありません。各宗教により、後飾り祭壇を準備して遺影写真や遺骨を飾りますが、後飾り祭壇は宗教ごとに期間が定められています。
仏式・・・四十九日または納骨までは後飾り祭壇に遺影写真を飾られることが一般的です。
神道・・・五十日祭または納骨まで霊璽、遺骨などと共に飾ります。
キリスト教(カトリック)・・・亡くなってから3日目、7日目、30日目に行われる「追悼ミサ」まで
キリスト教(プロテスタント)・・・亡くなってから1週間目、20日目、多くは1か月目に行われる「召天記念日」まで後飾り祭壇に飾ります。
各宗教の期間を過ぎれば、遺影の写真を使いません。片付けたり、処分をしてもいいのですが、しのびないと思う心がある場合は、その後も飾る場所などに配慮し、飾り続けても問題ありません。
遺影写真の処分方法
遺影写真は、宗教的な意味合いがないため、処分してもかまいません。置き場所がない、片付ける場所がないなど、困るようでしたら、処分も検討してみましょう。
自治体の処分方法に従って処分することもできますが、気になる方は宗教者の方にご相談して供養して処分することをお勧めします。
また、遺影写真を小さくプリントし直し飾る方法もありますし、デジタル画像データに変換して、フォトフレームとして飾る事もできます。
まとめ
宗教的な意味合いがないため、遺影写真を飾るかどうかは個人の自由になります。亡くなった方に対するお気持ちや、居場所を残してあげることもできますので、遺族・親族で遺影写真を飾るかは相談して決めることをお勧めします。
飾る場合は、各宗教の決まりに沿って飾り、倒れたり落ちたりしないように気を付けましょう。
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