日本のお葬式は仏教で行われる方が多くいます。
では、外国ではどのようなお葬式をしているのでしょうか?アメリカの人と結婚したり、知り合いがいたりすると、お葬式に参列することがあるかもしれません。そこで、アメリカのお葬式の意味や流れ、特徴などをご紹介していきます。
アメリカの葬儀の特徴
アメリカでは約7割の人がキリスト教を信仰しているので、キリスト教でお葬式を行う人が多くいますが、日本のキリスト教のお葬式とは違います。日本では通夜、葬儀と呼ばれていますが、アメリカでは通夜を「ビューイング」、葬儀を「ミサ」と呼びます。
日本では訃報を伝える時に電話や手紙などの手法を用いることが一般的ではありますが、アメリカでは死亡広告を出すことがほとんどのようです。
死亡広告とは主に新聞などに訃報として載せる広告のことで、葬儀の場所や日程などを掲載します。葬儀の場所は教会が併設された専用の施設で行われることが多いようです。
また、お葬式の細かな流れは州や行政区分によって異なります。
アメリカの葬儀の流れ
アメリカでの葬儀はキリスト教で行われることが多いので、ここではキリスト教式の葬儀の流れを説明します。
亡くなられたら、遺族によって死亡広告を出すのが一般的です。
また、ご遺体を修復したり腐敗を防ぐためのエンバーミングをされる方が多くいます。日本では湯灌や死化粧をおこなう「おくりびと」のイメージです。
日本の通夜のことをアメリカではビューイング(ビジテーション)と呼ばれ亡くなった人に最後のお別れをし、遺族とお話をする集まりになります。
知り合いではあるが、あまり親しくない場合には、ビューイングのみに出席することが多いようです。
ビューイングの翌日が葬儀式、アメリカではミサと呼ばれます。
ミサでは神父・牧師の話を聞いたり、賛美歌・聖歌を歌ったりオルガン奏者や献花、神への祈りを捧げます。
ミサの後は火葬場もしくは埋葬するために墓地へと向かいます。広告に注意書きがなければ、参列者も参加が可能になります。
土葬の場合
リムジンカーに棺が載せられ、警察(パトカー)に先導され墓地へ向かいます。墓地に到着後、牧師・神父のお話を聞いた後、参列者みんなで祈りを捧げ黙祷し、埋葬されます。
火葬の場合
リムジンカーに棺が載せられ、警察(パトカー)に先導され火葬場へ向かいます。火葬場で最後のお別れを告げ、火葬後、収骨で骨壺に遺骨が納められ埋葬されます。収骨の考えのない州もあるので遺骨をグラインダーにかけられ粉末状にするところもあります。
墓地も土葬用と火葬用の二通りあります。
埋葬の後、教会や葬儀場に戻り会食を行います。ケータリングを頼んだり、来られる方で食べ物を持ち寄り食べる場合もあります。この食事会は昼食会と呼ばれています。日本でも精進落としや仕上げ膳と呼ばれ、故人を偲びながら食べることになります。
アメリカの葬儀費用
日本では東京や大阪などの大都市圏と地方で費用が異なるように、アメリカでも各州により費用が異なります。アメリカでの一般的な葬儀費用は個人、家庭によって様々です。
亡くなられた場所からのご遺体の移動、死亡証明書、火葬許可書・埋葬に関する手続き、ビューイング(通夜)、ミサ(葬儀)の執り行い、新聞社への死亡広告、会館の使用料、車両の利用料、チャージ料などになります。
平均の金額は日本円にして約40万ほどですが、花などのオプションを追加した場合は費用が上乗せされます。火葬される場合は火葬料金が加算されます。
アメリカの葬儀のマナーや注意点
ここでもアメリカで多いキリスト教式でのマナーになります。
日本では、通夜・葬儀に男性は黒のスーツや喪服、女性は喪服や黒のワンピースなどが一般的ですが、アメリカでは遺族、親族は黒のスーツやそれに近い色のスーツを着用することが多いですが、参列者は黒色である必要はありません。
ビューイング(通夜)の際には仕事帰りに参列される方も多く、服装には細かい決まりはありません。中にはジーパンで来られる方もいます。
ミサ(葬儀)でも黒色である必要はなく、明るい色のスーツや花柄のワンピース、ドット柄やチェック柄の服装で来られる人も珍しくありません。過度な露出や派手な色合いの服は避けた方がいいですが、中には故人が好きだったのでアロハシャツで参列をお願いされるケースもあります。
日本では香典を持参されますが、アメリカでは香典の習慣はなく、カードを添えたお花を送ることが多いようです。
死亡広告や故人の意思によりボランティアに寄付をお願いしたり、団体などに献金をお願いすることもあります。
また、参列できない場合には弔慰を表す方法として、お花やカードを送るのが一般的です。
まとめ
今回紹介した、アメリカのお葬式はキリスト教で行われることが多いのでキリスト教式でご案内させていただきましたが、中には仏式、神道、無宗教、その他の宗教でされる方もおられますので、ご注意ください。
アメリカではフューネラル・ビジネス(葬儀ビジネス)が確立され、社会的地位も確立されていますので、葬儀社に依頼される人が多くいます。
州や行政により流れが違うので葬儀社に確認が必要です。
自由の国アメリカと呼ばれるように、遺族・親族も服装に厳しい決まりはありません。墓地までの移動は、警察(パトカー)が先導し、霊柩車が最も優先される車両になります。
また、土葬が主流で行われていましたが、近年は火葬をおこない埋葬する人も増えています。
以上のようにアメリカの葬儀について説明してまいりました。世界各国のお葬式に参列することはあまりないかもしれませんが、各国の文化を理解することは大切なことだと言えます。
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