副社長ブログで、花水木の経営理念をお伝えしていきます
今回から数回にわたって、副社長ブログでは家族葬の花水木が大切にしている経営理念や経営指針についてお伝えしていきたいと思います。
葬儀社の理念と聞くと、少し堅苦しく感じる方もいるかもしれません。
しかし、私たちにとって経営理念は、飾るための言葉ではありません。
現場で迷ったときに何を大切にするのか、どんな会社でありたいのかを確認するための判断基準です。
第1回となる今回は、花水木の経営指針である「感謝の架け橋」について、私自身の経験も交えながら書いていきます。
「進んでする仕事ではない」と母は言った
私が葬儀の仕事に就くと決めたとき、母は反対しました。
「人の死を商売にする仕事やろ。進んでする仕事ではない」
今でも、その言葉を覚えています。
ただ、当時の私はその言葉に反論できませんでした。
なぜなら、私自身もどこかで同じように思っていたからです。
暗い。重い。できれば関わりたくない。
葬儀の仕事に対する最初の印象は、正直そんなものでした。
花水木の経営指針「感謝の架け橋」とは何か
花水木の経営指針は「感謝の架け橋」です。
これは、耳ざわりの良い言葉を並べただけのものではありません。
私たちが葬儀という仕事を通して、何を大切にする会社なのかを表す言葉です。
故人にもらった想いに、感謝を返す
葬儀とは、故人にもらった想いに遺族が感謝し、その感謝を形に表す時間だと私は考えています。
故人への感謝は、葬儀の時間を通して「ありがとう」「安らかに眠ってほしい」「これからも見守っていてほしい」という想いへと変わり、家族の心の中に残り続けます。
家族のつながりを、もう一度確かめる
葬儀は、故人を送るだけの場ではありません。
遺族全員が家族のつながりを再認識する場でもあります。
忙しさの中で見失っていたこと、言葉にできなかったこと、当たり前だと思っていたことを、もう一度見つめ直す時間でもあります。
関係するすべての人をつなぐ
花水木が目指しているのは、遺族と故人だけをつなぐことではありません。
先祖、地域社会、協力会社を含め、関係するすべての人たちを感謝でつないでいくことです。
私がこの言葉を軽く扱えない理由
私は離婚家庭で育ち、家族に対してどこか引け目を抱えたまま大人になりました。
東京に出てからは、忙しさを言い訳に実家から距離を置いていた時期もあります。
だから当時の私は、家族や命のつながりを語れるような人間ではありませんでした。
そんな私が家族との向き合い方を考え直す大きなきっかけになったのが、祖父の死でした。
私は祖父の死に目に会えませんでした。「また今度」と先延ばしにしてきた時間は、もう戻らないのだと、その時に痛感しました。
だからこそ今、「感謝の架け橋」という言葉を、私は軽く使えません。
理念というより、自分への戒めに近い言葉だと思っています。
葬儀の仕事は、何をする仕事なのか
現場に入って、私の葬儀観は大きく変わりました。
葬儀とは、亡くなった人へ感謝の気持ちを持つための場であり、感謝の気持ちを忘れないための場であり、言葉では言えなかった思いを心の中で伝える場です。
そして、命がつながっていることを再確認する場でもあります。
現場には、何をしていいか分からず立ち尽くすご家族がいます。頭がぐちゃぐちゃになって、悲しみの中で判断できない喪主様もいます。
私たちの役割は、単に儀式を進めることではありません。
大切な人をきちんと送るための場面を整え、一つずつ手順を伝え、安心して向き合える時間をつくることです。
だから私は、葬儀の仕事とは「人の死を扱う仕事」ではなく、「人と人とのつながりを整える仕事」だと思っています。
経営指針があることで、現場はどう変わるのか
判断の軸がぶれにくくなる
現場では、その場その場で判断を求められます。
どこまで寄り添うのか、何を優先するのか、どんな提案がご遺族のためになるのか。そういう時に、経営指針があることで判断の軸がぶれにくくなります。
「感謝が伝わる時間になっているか」。
私はまず、そこから考えます。
儀式ではなく、時間を整える仕事になる
同じ葬儀でも、ただ滞りなく終わればよいわけではありません。
ご遺族が故人と向き合い、気持ちを伝え、納得して見送れる時間になっているかどうかで、その意味は大きく変わります。
理念があることで、私たちの仕事は「段取り」だけで終わらなくなります。
会社の姿勢が伝わりやすくなる
花水木が一施工一担当制にこだわっているのも、ご家族の不安や情報のズレを減らし、最後まで一人の担当者が責任を持って寄り添うためです。
理念があると、こうした会社の姿勢に一本筋が通ります。
今では、母も応援してくれている
昔、あれほど反対していた母は、今ではこの仕事を応援してくれています。
それは、私がうまく説明したからではありません。
この仕事が実際には何をしているのかが、少しずつ伝わったからだと思っています。
人の死を利用してお金を取る仕事ではない。
遺族が言えなかった思いに向き合い、感謝を伝える時間を整える仕事なのだと。
母の最初の反対は、決して間違っていなかったとも思います。
人の死に関わる仕事だからこそ、軽く扱ってはいけない。その厳しさを忘れるな、という意味もあったのだと思います。
まとめ
私は最初から、この仕事に使命感を持っていたわけではありません。
けれど、祖父の死と葬儀の現場を通して、葬儀の仕事とは何かを少しずつ考え直すようになりました。
葬儀の仕事とは、人の死を扱う仕事ではなく、人と人とのつながりを整える仕事です。
感謝を伝え、感謝を受け取り、残された人が前を向くための時間をつくる。
そのために、花水木は「感謝の架け橋」という経営指針を掲げています。
葬儀の仕事が反対されやすい背景には、死に関わる仕事への心理的な抵抗に加えて、職業に対する古い偏見が今も社会のどこかに残っているからだと思います。
次回予告
次回の副社長ブログでは、今回の続きとして、次のテーマで書いていきます。
反対が応援に変わるとき|「感謝の架け橋」がある会社で起きること
葬儀の仕事は、最初から周囲に理解されやすい仕事ではありません。
採用の現場でも、本人は前向きでも親族の反対によって辞退されることがあります。
では、なぜ反対される仕事が、応援される仕事に変わるのか。
次回は、理念があることで人の見方がどう変わるのか、家族や周囲の理解がどう生まれるのか、そして花水木という会社で実際にどんな前向きな変化が起きているのかをお伝えします。

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