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〜 新札？古札？お札の向き？迷ったときの“正しい準備”をやさしく解説 〜
こんにちは、花水木スタッフです。
今回は、葬儀の際に多くの方が迷われる
「御仏前（ごぶつぜん）」「御霊前（ごれいぜん）」「御香典（ごこうでん／おこうでん）」
の準備の仕方をまとめました。
- どの表書きが正しいの？
- お札は新札？古札？
- お金の入れ方や向きは？
このあたりは地域差もあり、質問をいただくことがとても多い部分です。
難しく考えすぎず、“相手に失礼がない準備” を基準にすれば大丈夫です。
■ 「御仏前」「御霊前」「御香典」ってどう違う？
◎ 御仏前（ごぶつぜん）
四十九日以降、故人が仏さまになった後の供養に使う表書き。
◎ 御霊前（ごれいぜん）
葬儀・通夜で最もよく使われます。
故人が御霊（みたま）の状態と考える宗派で用いられます。
◎ 御香典（ごこうでん／おこうでん）
宗派問わず幅広く使える言葉。
地域やご家庭によっては、最も一般的な表書き。
■ 宗派による使い分け（ただし現代は柔軟）
◎ 浄土真宗
故人はすぐに仏さまになる → 御仏前
◎ 真言宗・曹洞宗・天台宗・浄土宗など
葬儀・通夜：御霊前
四十九日以降：御仏前
◎ 迷ったときは 「御香典」 が最も安全です
最近は表書きの決まりも柔らかくなっており、
宗派がわからない・家族の意向が不明という場合は
御香典（ごこうでん／おこうでん）を使えば間違いがほとんどありません。
御香典は宗派に左右されず使えるため、
誰に出しても失礼になりにくい万能な表書きです。
※「御仏前」「御霊前」の判断に迷う場合は、
御香典をお選びいただくのが一番安心です。
■ 新札？古札？結局どっちが正しいの？
◎ 基本は「古札（使われたお札）」
理由：「新札＝事前に準備していたように見える」という昔の配慮。
◎ 新札しかない場合
→ 軽く折り目をつけて使えば問題ありません。
◎ 最近は気にしない家庭も増加
ATM事情や地域差もあり、柔軟に考えて問題ありません。
大切なのは 気持ちを込めること です。
■ お札の入れ方（向き・枚数）
◎ 一般的な正しい向き
人物の顔（肖像）が“下向き”になるように入れる。
封筒を開いたときに下を向く形が丁寧とされています。
◎ 枚数
複数枚ある場合は、すべて同じ向きで揃える。
■ 不祝儀袋（封筒）の選び方
- 御仏前 → 浄土真宗・四十九日以降の法要
- 御霊前 → 多くの宗派の通夜・葬儀
- 御香典 → 迷った時・宗派不明・会社関係・家族葬でよく使う
家族葬では宗派表記を気にしないケースも多く、
御香典／御仏前は特に受け入れやすい表記 です。
■ 金額の目安（一般的な相場）
- 親族：5,000〜30,000円
- 友人・知人：3,000〜10,000円
- 会社関係：5,000〜10,000円
地域差もありますので、無理のない範囲で包んでいただければ十分です。
■ お渡しのタイミング
- 通夜の受付
- 葬儀・告別式の受付
- 家族葬で受付がない場合 → スタッフへお声がけいただければ、責任をもってご遺族へお渡しします。
■ 花水木スタッフからのひとこと
御仏前・御霊前・御香典の使い分けは、
実は“絶対にこうしないといけない”という決まりがあるわけではありません。
いちばん大切なのは、
故人とご家族に寄り添う気持ち です。
- 新札しかなくても大丈夫
- 表書きで迷ったら御香典でOK
- お札の向きが気になるならこの記事の通りで十分
形式に縛られすぎず、気負わなくて大丈夫です。
わからない場合は、いつでもスタッフにお声かけくださいね。