お仏壇とは「家の中のお寺」のような存在と考えられています。
大切な人の供養をどのようなスタイルで供養をしていくか、現在のお仏壇の在り方や由来、家の中にあることの意義などをお伝えいたします。
仏壇って何?役割や目的は?
仏壇とは仏さまをお祀りする小さなお寺のような存在と考えられています。
寺院の本堂を小型にし、家庭内に安置するようにしたものが仏壇、すなわちご先祖様のおうちなので、ご本尊にご先祖様が守られているという考え方のもと、一番上の檀にはご本尊をお祀りし、一段下の位牌檀にはご先祖様の位牌を祀ります。
また、仏壇は拝む人の心を映す鏡と言われています。
私たち日本人は、仏壇の前に座るとなぜか自然に姿勢が正され、家族の無事や感謝の気持ちを伝え、我が身を振り返り悔いを改め先祖に約束をするという場所となります。
仏壇の必要性
日々の生活の中に仏壇があることにより、亡き人に日々の出来事を伝え、一緒に対話するかのように仏壇に語りかけ、仏さまが必ず精神的な心の拠り所となり、家族の心の支えになる場所となることでしょう。
お仏壇は、先祖を供養する大切な供養の場となります。(宗教により、教えが違うため浄土真宗は例外)
お供え物は感謝の証
ここで一般的なお供えの品物、お供えの仕方を解説していきます
①仏さまは、お線香の香りを召し上がるとされています。お線香を毎日あげることが供養になります。天に上ってゆくお線香の煙がこの世とあの世をつなぐとも言われています。
②仏さまは、お花の香りも召し上がります。季節の花や好きだったお花をお供えし、毎日お水を変えましょう。
③仏さまは、炊きたてのご飯の香りを召し上がります。お供えしたご飯をお下げしていただくこと、ご供養やご利益につながるとされています。
④仏さまに、ろうそく「お灯明」を灯します。迷いがなくなっていくとされています。火事にならないように、お供え後のお祈りが終われば、消しておきましょう。ろうそくを消すときは、口で吹き消すのではなく、手やうちわなどで消しましょう。(先祖に息をふきかけるのは失礼にあたるため)
⑤仏さまに、お水をお供えします。死者は喉が渇くとされています。お仏壇にはお水を欠かさずお供えしましょう。(浄土真宗の場合、お水をあげないところもありますので、お寺様やご年配の方に確認した方がよいでしょう)
※故人の好きだった果物やお菓子などをお供えして、一緒に召し上がるのも大変ご先祖様は喜ばれることでしょう。
家族そろって仏壇に手を合わせる習慣は、親から子どもへと受け継がれていくとともに、家族への信頼や他人に対する慈愛の心を育て、健全な家庭を築くとともに、子どもへの躾にもつながることでしょう。
現在の仏壇のスタイル
仏壇は長い間、日本人の心の拠り所として、どの家庭にも置かれているのが当たり前でした。仏壇は家族にとって日常生活に溶け込んだ大変大切なものでした。かつては、実家を出て分家する際に、親が仏壇を用意する慣習もあったほどです。
しかし、近年では仏壇を家族の誰かが亡くなってから購入する方も多く、結婚して独立した家庭に仏壇が置かれることは珍しくなりました。
現代の新しい仏壇スタイルとして、仏壇を持たない家庭が増えた背景には核家族化や住宅事情などの理由がありましたが、近年そうした状況も再び変化しつつあります。核家族となった家庭の高齢化が進み、実家の親や伴侶を亡くした人が仏壇を求める例が増えているからです。
こうした需要に対応したミニ仏壇やモダン仏壇などの新たなスタイルの仏壇も生まれていて、生活の空間の中で一緒に生活しているかの様に、キッチンやリビングなど身近なところにお祀りして日常的に手をあわせる人も増えてきています。
まとめ
お仏壇はご先祖様や親戚のことを学ぶためのきっかけにもなるので、最近では子供の教育のために仏壇を購入する家庭も増えています。
昔からの良い風習は、スタイルは変わっても残していきたいものです。
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